
お引き渡し。
モデルハウスをお引き渡ししました。
思い出いっぱいのモデルハウスでした。
ふう〜、と一息。
家の中の荷物を全て運び出した時、
私の目の前の景色は、7年前の景色と同じでした。
はじまりに戻りました。
時間は流れ、つわものどもが夢の跡。
床や天井の木の色がアメ色になり、床には傷があるけれど
味わいだねって笑って話せる。
内壁の漆喰は相変わらず白く、でも外壁の漆喰は少し汚れ
そろそろ洗わないとねって。
庭の木々の幹は随分と太くなり、しっかりと根を張り
とてもたくましくなりました。
春夏秋冬、春夏秋冬、春夏。。。。。。。。。
時間経過が、刻みこまれたものたちの、存在感は素晴らしい!
木とか漆喰とか、そして人間とか。
時間経過が、刻み込まれていないもの、で巷はあふれています。
歴史が価値だと、認めてもらうには、本物でなくては、ですね。
新しいものは、良いものだ。
そんな一面的な価値観では、気づかないところ。
キレイ、便利、楽という目線では、見過ごしているところ。
そこに、何かありそうです。
その何かを求め、形にしていくことが、私がすべき、次のステージなのかもしれません。
この物語のすべては、この”小さなおうち”からはじまりました。
そして、この物語は次の章に引き継がれていきます。
引き続きご覧くださいませ。
