本日の”小さなまちなみin 朝日町”です。
ここには果樹をいっぱい植えたので、暖かくなると花が咲き実がなるのは
わかっているのですが、実際に実があらわれると、心が踊りますね。
以前は家のまわりに樹木を植えると、家が美しくなるので
引き立て役として木や草を考えていました。
悩みに悩んで設計をして、じっくりと時間をかけて家をつくり、完成。
まずまず・・・・上手くいったとほっとしたのもつかの間、木を入れた瞬間
私の中の感情がぐぐぐっと込み上げてくる。
感動をして、大きな声をあげてしまう。
「木たちにはかなわないね。いつも負けてしまう」
造園屋さん、なんて素晴らしい仕事なんだ。
木や緑たちは家を景色にしてくれるんだから。
陸で作られた船が海の上に浮かぶ瞬間に立ち会うようなものかもしれません。
今思いはじめています。
木や草たちは引き立て役ではないということを。
建築デザインの一翼ではなく、むしろ木や草、花たちが主役だといっても
いいかもしれません。
自然と一体化する家を考えていますが、自然と接しているのは、
家のまわりの木々たちですから。
住宅街に建てるならなおさら、遠くの森や山に呼応するように
家のまわりを緑化すれば、その場所は、きっと特別な場所になるのだと思うのです。
私たちは暮らしの場を作り、提案しています。
暮らしとは家の内だけでなく外も含んでの暮らしです。
家の中の環境をいかに整えていくかには、多くの建築会社さんがそれぞれの
答えを持っていると思います。
しかし、家の外の居心地を考えて、作っている会社はどれほどあるでしょうか。
少なくとも、大小問わず分譲住宅に、それを見つけることは難しいです。
環境を整えることがいかに大切かを知っている私たちは、挑戦しました。
”無いなら作ればいい”
外部環境をデザインする、つまりランドスケーブデザインからはじまった今回の
プロジェクトに興味のある方々とお話がしたいですね。
いがみ ひとし