家は「ただ見ているだけで、
ただ居るだけで微笑んでしまう。
そういうものでなくてはならない」
と思います。
「なんかいいんだよなー」
私たちは、こう言っていただける
家を作ろうと悪戦苦闘しています。
なんかいいんだよなー、
を作り込んでいく
実は、この“なんか”というところが、私たち作り手が苦しむところです。
家は、基本的な性能を十分に満足させるだけでは足りません。
ただ見ているだけで、ただ居るだけで微笑んでしまう。そういうものではなくてはいけません。
これって微妙です。
だから、とても苦労します。
でも、苦労しがいがある仕事だと思っています。
私たちの家では、接着剤を使いません。
アトピーなどの問題もありますが、こういう見えないところで妥協をしたくないんです。
見えないところの「あーいいな・・」を作り込んでいく。
それは、苦労だらけです。
でも、大変な方がいいんです。きっと・・。
そして、そこが生命線なのだと思います。
今の世の中、インチキをすれば、いずれわかっちゃうし、バレちゃうし、感づかれます。
そして、伝わっていきます。
逆に言えば、ちゃんと正しいことをやれば、それも評価いただけると思うんです。
私たちが考えに考え抜き、苦労を惜しまなければ、伝わるな・・と思います。
ウソの仕事はできないんです。
私たちの型
だから、コストなんか無視して、「これ使いたい!」って最初に決めました。
・無垢の木
・漆喰
・自然の断熱材(セルロースファイバー)
でも、買っていただける金額は決まっています。
そこで、いかに折り合いをつけるかを考えぬきました。
妥協しない。でも価格には限度がある。
そこをどう折り合いつけるか・・・?
これは、難しい問題です。
どんなに考えても折り合いはつきません。
・・・と思っていました。
ところがあったのです。一つの方法が・・・・・。
私たちは、「型(=企画)」に行き着きました。
そこで、決めました。
わたしたちは「型を持つ」ことにしたのです。
武道やスポーツ、書道やお茶にも型があります。
オリジナリティーというのは簡単ですが、多くのオリジナルは 型が守られていないために本人以外は満足できない駄作のものが多いのが現実です。
だから、私たちがプロとしてたどり着いた「型」を自信を持ってお勧めすることにしたのです。
家の性能には、私たちの責任があります。
そこは絶対に守らなければいけません。
そこは絶対に妥協してはいけません。
だから、材料はケチりません。
ふんだんに良いものを使います。 大盤振る舞いです。使えるだけ使うことに決めています。
そして、「型を持つ」ことで、コストを押さえます。
でも、「型」は決してマンネリではありません。
むしろ逆です。
「型」は同じでも、一つとして同じ家はできません。
ここが家作りの素晴らしさであり、楽しいところです。
ただし、型を持ったら、悩むことが逆に増えてしまいました。
型によって、考えるポイントが減ったと思ったのに、 減った分だけ深く考えるようになってしまったんです。
意味のある家作りを
やっていきます
例えば、小さく作るのはとても難しいです。
大きな家なんて、それに比べたらなんてことはありません。
小さい家は、なんと言っても窮屈にならない工夫が必要です。
それを追求するので、私たちの家は狭いと言われたことがありません。
そして、気づきました。広さと居心地は比例しないことに・・・。
広ければいいものではないのです。
まだまだ言いたいことはあります。
でも、まずは、この私たちの基本的な考えに賛同いただけるのならば、私たちを信じてください。
わたしたちは、一軒一軒、意味のある家作りをやっていきます。
考え抜きます。
その考えに嘘はありません。