今日お客さんにほめられました。
伝わる人には、伝わるんだ。
今まではどうやったら伝わるのか、とばかり思っていた。
正直者がソンをする時代なのか、と思った時もあった。
時代はめぐります。
わかる人にはわかってもらえる時代になったのだろうか。
いやぼくが変わったんだ。
言葉で伝えようとするのではなくて
つくった家でぼくの思いを伝えようと思ったのです。
つまり
ぼくの家づくりへのメッセージを、家づくりを通して表現しようとするようになったのです。
どんな家を建ててきたのか。
どんな家を建てているのか。
それがすべてだと思うのです。
どんな立派なことを言ってもいい。
素晴らしい言葉もいい。
でも、つくっている家が、すべて語ってくれるだよね。
理屈で家を売るなんて、ダサいと思う。
ぼくは、ぼくの言葉で語りたいから
ぼくから言葉が湧いてくるまで、辛抱強く待とうと思いました。
ただ、待つのではなくて
思いっきり考えて、悩んで、迷って、そして現場で手を使って。
そして、みんなでつくったぼくの家が、語ってくれるまで。
それがきっと僕の言葉なんだろう。
届かない人には、響かない言葉だろうけど。
今日、お客さんに褒められた。
うれしかった。
伝わったことが、うれしかった。
小さな世界の話だけど、(わかってくれるのは)限られた人だけど。
小さな世界の、小さなおうち。
でも思いは深く、心ざしは天高く。
自由奔放に、遊び心があって自然の変化を共にできる。
そんなおうちを建てたいと思っています。
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