伊勢神宮に参拝してきました。
境内には樹齢何百年、といった木があります。
大きな木は御神木と呼ばれ、参拝者から手を合わせられます。
大きな木は何とも言えない、安心感があります。
大きな木に寄れば、なにか木と話しが出来そうな気にもなります。
空に向かって伸びる大きな木は、空を超えて宇宙とつながっているような気がします。
木はいいですね。
木が集まって林になり、森になり、環境という場がつくられる。
動物や植物が集まり、命が生まれ育まれそして、土にかえる。
はじまりは(きっかけは)一本の木から、だったのかもしれません。
たった一本の小さな木でも、集まれば、森ができる。
無限に時間はかかるけれど、いつかは森になる。
森ができて、命が集まり、命の営みがはじまる。
家も同じ、と信じています。
はじまりは、一軒の家から、かもしれませんが
素敵な家が集まれば、そこに小さな町角ができる。
緑の庭でつながる町角には、緑が好きな人々が集まる。
人が集まり、暮らしがはじまる。
小さな町角のことを“コカド”と名付けました。
小さな小さな町角ですが、この緑の町が広がっていけば良いなあ
という思いを込めて。
昔は、森の中に家を建てました。
家に必要な分だけ、木を切って場所を確保しました。
近代は森を壊して、家を建ててきました。
必要以上に木を切って場所を確保し、その後、コンクリートで地面をおおいました。
もう家はいっぱい余っています。
これからは、最初に無くしてしまった森をつくり
そこに家を建てることができたら良いなあと思うのです。
木を植えるのが一番、環境をつくり、そしてその隙間に
人間が暮らす。
森をつくるには、時間がかかります。
山を削り、森の木を切り、田んぼを埋め立て、土地を平らにして
そこに家を建てる。その間1年たらず。
森をつくること、それとは真逆です。
家づくりを急ぎすぎました。短期間でつくりすぎました。
だから、これからは
じっくりと家づくりができると良いですね。
家の空き地に木を植えるのではなく、
木々の隙間に家が立っているような
そんな家にしたいのです。
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