|社長いがみの日記

いえいえいえ。いえざんまい。

名古屋の〜区という所へ打ち合わせに行ってきました。
規模がここら辺とは桁で違う。
いえいえいえ。

新興住宅地でした。
真新しい戸建住宅がいっぱい建っていました。
数年以内に完成した家ばかりです。

誰も外に出ていなくて、人っ子一人いない。
新しいのだけれど、ゴーストタウンさながらの風景。
この街の30年後を想像するのは容易でした。

この街で、育ち、巣立った子どもたちが、またここに帰ってこなければ、
この家は確実に空き家になる。
この街は住人を失い、ゴーストタウンになる。

目の前の新しいお家たちを頭の中で古くすれば、簡単に30年後が想像できるのです。
いや、つまり今の目の前の光景そのものが、ゴーストタウンなのです。

旧中山道を歩いた時、マイナーな宿場町にいるのは外人さんばかりでした。
有名な宿場町には、多くの日本人がいました。
あえて、マイナーな宿場町を訪れる外人さんたちは何を見に来ているのかなあ?
そんなマイナーなところを訪れるのは、外人と一部の変わった日本人(私のこと)くらい。

古い町並みって、建物というよりも歴史を見ているような気がします。
長生きした建物の歴史をそこから感じているのだと。
例えば
きれいに演出された名古屋城もいいけど、
手の入りすぎていない、素朴なそのもの、
犬山城に魅力を感じるのは私だけでないと思います。

車のガラス越しに見える町並みに話を戻すと、
このお家たちが刻んで行く時間は果たして、歴史になるのかなあ?
正直に言うと、建物なんてどーでも良いのかもしれません。
いがみが建てる家が歴史を作ることができて、新建材で建てられた家はそうではない。
と言いたのではありません。
要は、住まう人たちが、家が好きであったり、家に関心を持ち、家に手を入れ、
愛着を持てるかにかかっている。
他人に評価してもらわなくったって良いのです、自分たち家族が気に入っていればそれで良い。
一番さみしいのは、関心がないこと。
家を建てた親が、その家に関心がなければ、子どもはもっと家に関心を持ちません。

長生きした建物が素晴らしいのではなく、
誰かがこの建物好きだから残したいわ。と思ってくれる誰かがいてくれたおかげで、長生きできただけなのです。
誰かが、関心を持ってくれたから、生き延びただけです。
少なくても、修理できる素材でつくられていることも大事ですけどね。
そんなお家を建てていきたいと改めて思いました。

今日はいい日になりました。
そんなことを思えたのですから。

無機質な家が建ち並ぶ、アパートの一室に、そのご家族は住んでいらっしゃいます。
その玄関の前には、梅が干してありました。
私は、美味しそうな、肉厚の大きな梅を見ながら、ホッとしました。
ここには、いがみの家にぴったりのご家族がいらっしゃるんだと。

今日はいい日になりました。
そんなことも思えたのですから。

つづく。

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いがみ ひとし

いがみ ひとし

小さくていい家。
不細工な家は建てたくないです。

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