|社長いがみの日記

ガミガミ言う。今日も生意気

東京の街を歩いた。5時間。
クレーンのブームが空に向かって立っている。生コン車が街を行く。
背の高い仮囲いの中では、工事が進んでいる。
まだまだどんどん、新しい建物が建っていく。
建てて、壊して、また建てる。
止まらない。循環しているなあ。そう感じる。

このビルの新築工事は誰のために建てているのか、ふと疑問に思う。
クライアントの為に建てているのか?会社の為に建てているのか?
そう、建設会社の為に建てているような気がしてきたのです。

これからは家の話です。
住まい手は、生きていくために家を建てる
つくり手は、生きていくために家を建てる。
同じ。
でも大きく違うことがあります。
それは、つくり手は生きていくために家を壊す、ということです。
壊さないと循環しないから、満期がきたら壊さないといけないのです。
つまり、
つくり手は、生きていくために、家を建て、家を壊し、そしてまた家を建てるのです。

もはや800万戸の家が余っているこのご時世。
余ってるのに、まだまだ家は建てられる。
なぜならば、建築会社が生きていくためにです。
もちろん住まい手の要望はあるだろうが、新築ありきの前提での循環である。
古屋は住みづらく、リフォームにはお金がかかる。
新築を建てた方が、むしろ安くなる、から。という追い風に乗って。

先日、会社のプリンターが壊れた。
修理の依頼をした。
修理代が買替え費用よりも高かった。

新品が安いからしょうがない。と自分を納得させるのだが
何かおかしいと思いませんか?
つまり、
この電気機器は、壊れることを想定してつくられていない。と思うのです。
つくり手の意図は、壊れたら、新品を買ってもらおう。がミエミエです。
機器は必ず壊れる。その時に修理ができることを前提にこの製品が作られたら
本当にこんなことになるのだろうか?と考えてしまう。

もう一つは、新品の値段が安くなりすぎた。とも言えます。
新品の価格が高ければ、安く済ます選択は修理するしかないのですから。
しかし、企業側からは、新品を買ってもらわないといけない。
企業は、生きるために製品をつくり、生きるために、数年ごとに買い替えさせる。
そんな循環を企てる。
つくるだけではダメなのです、循環する仕組みをつくらないといけないのですね。

住宅業界も同様です。
どんどん量産され続けています。
住宅業界の循環は、建てて壊してまた建てる。です。新築の循環です。
中古住宅市場でのリフォームの循環ではありません。
建てて、直して、また売る。ではありません。

新品の価格競争は熾烈を極め、その結果、プリンターは使い捨てになりました。
これは私の勝手な言いっぷりですが
住宅でも同じことになっていないか?と考えるのです。
『使い捨ての家』
日本の家の寿命30年という人がいますが、それは『使い捨ての家』なのでしょうか?
30年が長いか短いか。
みなさんはどう考えられますか?

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いがみ ひとし

小さくていい家。
不細工な家は建てたくないです。

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