|社長いがみの日記

久々にガミガミ言う

びおモデルハウスを建てて7年経ちました

私は家づくりをしています。
寝ても覚めても、家のことばかり。
家をつくりながら、思うのです。
どうしたら、良い家づくりができるのか。そればっかりです。
良い家をつくりたい。そして、良い家をつくるチャンスをいただきたい。両方です。

良い家。それは
型をもち、その型を熟成していくこと。だと考えます。
良い家を建てるためには、良い“型”を持つことが、必要なのだと私は気づきました。
『あなたの会社は、どんな“型”をもっているのですか?』
近い将来、お客様からそんな質問をいただくようになるのかも。
会社選びの重要なポイントの一つになるかもしれませんね。

型を持つというと、お客様からすると、間取りの自由度が制限されるような印象を
もたれるかもしれませんが、実は、その逆なのです。
間取りの自由度を最大限広げたいために、型を持つのです。
間取りの自由度とは、建ててからも続きます。
10年後、20年後、そして30年後も間取りの自由度の必要は続きます。
そのためには、“型”が必要なのです。

“ものづくり”。はじめは、型からつくります。
型を作り試行錯誤を繰り返し、型を練り上げていきます。
型を決め、そして、その型を基につくります。
ものづくりは、どんな型を持っているかによって、仕上がりが変わります。

同じ“型”の建物=同じ家
そう思われる方も多いことでしょう。
同じ家を建てることは、一見価値の低いことだと思われがちですが、
本当にそうでしょうか?

いがみ建築工房は、型を持ち、同じ型の家を建て続けています。
建て続けてみると、気づいたことがあります。
同じ型の家なのに、設計は楽ではないのです。
同じ型の家なのに、同じ家は一つもないのです。
とにかく、悩むのです。
ギリギリまで、悩むのです。しつこく悩むのです。
うじうじ考え続けるのです。
これには自分自身が驚きです。
なぜならば同じ型の家でも、敷地条件は違います。
周りの環境とにらめっこしながら、最善を探します。
良い家の答えを探します。
だから、ギリギリまで悩むのです。しつこく悩むのです。
これは、私の性格ではなく、型を持つことにより、悩むポイントが明確になったおかげなのです。
悩むべきことを悩むのです。
そこには、無駄は一つもありません。
より良くなるためのプロセスなのです。
家がより良くなるための悩みは、嬉しい悩みです。

型を持つことにより、設計の指針が明確になり、
明確な検討になり、悩みが深くなりました。
設計が簡単になるどころか、より深く考えることができるようになったのです。
これは型の恩恵の一つです。

そして、型の重要性はそれだけではありません。
“つくる”においても、型の存在は大きいのです。
型があるから、より質の高い仕事ができるのです。
職人技は、同じ動作を繰り返すことにより、技に磨きがかかるのです。
職人の腕に磨きがかからねば、いいものづくりはできません。
だから、型を持たねば、家の質が上がらないのです。

地震に強い家、冬暖かく夏涼しい家、維持費が安い家、かっこいい家
身体にいい家、空気が美味しい家、間取りの可変性が高い家、
リフォームが安くできる家などなど。。。。。。。。。

これらの要望を型に織り込んで、型は作られます。
だから、どんな型を持っているのかが重要なのです。
“型”がその会社の評価になるのです。

なにを隠そう、我々プロが、家づくりをものづくりとして捉えていません。
その証拠に、ものづくりとしての家づくりの一番大切な部分である、“型”を安易に考えすぎなのです。

型は、準備です。
ものづくりにおいてのはじめの一歩です。
それが全てと言っても言い過ぎではありません。

型は、過去から引き継がれています。
今の私の頭の中の知恵や経験なんて、たかがしれています。
私の20年ほどの短い経験で考える家と、
過去から継がれている知恵、経験をふんだんに織り込まれた家とどちらが深いでしょうか?
今の顧客の感性を感じ取れるのは、私の方が有利ですが、家はそれだけではただのおもちゃ箱になります。

型は、先達の人々の知恵と経験が織り込まれています。
型は、考えることと、つくること。両方の役割を持ちます。
型は、家のプランを考える道しるべであることと、家をつくる道しるべでもあるのです。

今まで、私はお客様の要望に合わせて、家の型から設計してきました。
毎回違う“型”で家をつくってきました。
しかし、毎度毎度、家の型から設計しているやり方では、練る時間が足りません。
熟成が甘い型では、いいものはつくれません。
いい型は、育てないといけないからです。
いい型を育てるのは、時間がかかります。
私たちは、7年かけて今の“型”を育ててきました。

いい型を持っているからこそ、良い家がつくれるのです。
今は、少し自信をもって言い切れます。

良い型を持つこと。
良い型を熟成すること。
だから、良い家ができるのです。
これが、7年の結果報告です。

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いがみ ひとし

小さくていい家。
不細工な家は建てたくないです。

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