|社長いがみの日記

静かな場で、瞑想。

GWの真っ只中、私は瞑想に行ってきました。

一週間。

完全に外部との情報遮断した一週間。
関東の森の中、私は、研修所(独房)で一人瞑想に明け暮れました。
令和元年のお祝いの花火の音が聞こえています。

静かな環境がそこには用意されています。
そして、一日16時間、瞑想が続きます。

コミュニケーション方法が多様化し、会話から文字へ
文字から絵に変換されていきます。
どんどん容易になります。便利になります。頭を使わなくてもよくなります。
楽になり、鈍くなります。

携帯電話が日常になり、情報の伝達速度が早まるに連れ
地球の回転も早まったかの如く、1日のスピードや
一年のスピードが速くなったような感じすら覚えます。

膨大な情報量の処理に目を丸くしながら、対応に明け暮れ、
またそれらが流れる速度の速さと、時代の流れに遅れまいと必死になっている間に
止まって、静かに考えることを、怠けていました。

人々の関心もうつり気で、新しいものはすぐに古くなる。

そんな環境で、家づくりをしています。
流行りで家をつくると、すぐに古くなります。
味わいの残らない、古びたものは、ゴミになります。
違った意味で、ごみ屋敷です。

人間らしく暮らす為に、環境を整えることは大切なことだと思います。
森の中での体験は、
ものを考える為には、相応の場をつくらなければいけないと私に教えてくれました。
人間は環境の生き物だから。

静かにしていると、些細なことに気づきます。
携帯電話の着信音でかき消された、日常での自然の音です。
携帯電話ができる遥か昔から、人間が聞いていた自然の音です。

便利になりました。楽にもなりました。
得たものの偉大さと同時に、無くしたものの大きさにも気づかなければと、思います。
“静かな場”は私に、何かを気づかせてくれました。

それは、
自分の机の周りをかたずけなさいと(笑)

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いがみ ひとし

小さくていい家。
不細工な家は建てたくないです。