週末ともなると観光客がひっきりなしに通る
そんな通り沿いに今回のお家の建設がはじまりました。
その場所は、犬山城。
道行く人の視線の先にいがみの家が建つのです。
犬山城のたもとであり、北側のホテルには如庵という有名な茶室があり
その広大な庭を借景できる敷地でした。
週末も平日も多くの観光客たちが、ぶらぶら歩きをする場所です。
お施主様がこの土地を選んでいただいた時から、
プランはすでに決まっていました。
絶対にこれだと思っていました。
これ以外はないと確信していましたので、受け入れてもらえた時はホッとしました。
周辺環境とのつながりを考えなさい。
学生の時、このように教えてもらった私にとって、
実社会ではその実践の場です。
この“周辺環境とのつながり”はいつも意識しています。
まわりに、良い家のヒントがあると思い、いつもまわりを気にしています。
つまりそのデザインでなくてはならないと言う“必然を探せ”をいつも大切にしているのです。
そんな意味でも、歴史的にも環境的にも名所に建てるお家は
私にはプレッシャーでした。
犬山城下と言う素晴らしい環境のお題をいただけた幸運と
恥ずかしい家はつくれないと言うプレッシャーがありました。
私は本当に気合が入りました。
スタッフも職人さんも同様です。
犬山城は約500年ここにあります。そしてこれからもここにあり続けることでしょう。
犬山城に負けないくらい、長生きしてもらえたら良いなあー。
国宝の犬山城、
そして、このお家は我々にとっての“宝のお家”です。
本当にいがみの家を選んでいただいてありがとうございました。
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